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【Y.S.C.C.ユース】スペインのマルベーリャFCへ短期留学を実施
2025年01月08日
育成・スクール
Y.S.C.C.では、アカデミー所属選手及びコーチングスタッフのレベルアップを図ることを目的として、昨夏2024年8月6日から15日の間、スペインのマルベーリャFCへ短期留学を実施致しました。
短期留学参加選手:堀山湊(U18)、藤澤健人(U18)、幸谷秀巳(アカデミーダイレクター)、中島彰宏(U15監督兼アカデミーダイレクター補佐)
マルベーリャFCでは、U19Aチームに帯同をしました。プレシーズンの時期での参加となり、練習や練習試合でプレーをすることが出来ました。
言葉の壁もあり、最初は戸惑う場面もありましたが、時間が経つにつれて徐々に積極的になり、選手としても人としても大きな成長を遂げて日本に戻ってきました。
参加選手の感想

藤澤健人(左)堀山湊(右)
🔵藤澤健人
マルベーリャFCの練習に参加して、サッカーの楽しさと奥深さを改めて感じました。そして、日本でのサッカーとの大きな違いを3つ、発見しました。1つ目は、トレーニングの質です。1時間半弱という短い時間でしたが、脳と身体の疲労度が、日本での2時間の練習と比べて明らかに高かったです。ポゼッションやロンドは、グリッドが狭く、全選手のプレスの強度が高いため、考える時間が少ししかありませんでした。そのため、慣れるまではパスを通すのも難しかったです。また、練習と練習の間が短いので、すぐに頭を切り替えなければなりませんでした。
2つ目は、一人一人の選手のサッカーの理解度です。初対面の人たちの中に入ったのにも関わらず、プレーしているときの居心地がすごく良くて驚きました。例えば、自分がボールを持った時、ドリブルコースを開けながらパスコースを作ってくれたり、パスを出したい場所にいいタイミングで走り込んでくれました。また、パスを自分が受けるときは、走り込むスペースに欲しい方の足につけてくれるので、次のプレーがしやすかったです。このようなことを全選手が当たり前のようにできるのが、スペインサッカーの魅力だと感じました。
3つ目は、国民性です。日本では体験等の新参者が来た時に、あまり厚かましくぐいぐい来られると、引いてしまう人が多いのですが、スペインでは、新参者がぐいぐいと近づいていかなければ、何も始まりません。こちらから、ぐいぐいと近づいていくと、気軽に挨拶したり、コミュニケーションをとってくれます。
プレイ中においても、日本では体験の選手が練習に参加する時、声をださなくてもいいところにさえいればパスをもらえますが、スペインでは呼ばなければ絶対に出してもらえません。また、自分が仕掛けてチャンスを作ったり、実力が認められるまでは、ほとんどパスが来ませんでした。結構シビアな世界でした。
このように、たくさんの違いがありましたが、自分はどれもポジティブに捉えています。日本でのサッカーもいいところがたくさんありますが、短時間に、レベルの高い選手たちと質の高いトレーニングを経験できたこと、また遠慮なく、自分の性格もオープンにし、サッカーでも認められるプレイをすれば、国境を越えてすぐに溶け込めることも分かったので、今後ともこの経験を通して、グローバルな視野で、日本にいる人たちとも付き合い、また自分が体験したことをチームメイトたちとも共有したいと考えています。
そして、ぜひスペインでサッカーをしたいと強い思いが沸き、野望を抱き始めています。

🔵堀山湊
今回、マルベーリャFCの練習に参加させていただいて、率直に感じたのは、日本と比べて練習一つ一つにかかる集中力の違いです。
ただのアップにも関わらず、一つにプレーにこだわりを持って考えてやっていてとても驚きました。また、ボールポゼッションでは、守備の声がけは途切れることなく、全員が積極的に声を出していました。決まった人がチームを仕切っていくのではなく、全員で上を目指していくことにとても感心しました。
そして何より驚いたのは、一つ一つのトレーニングで頭で考えることをやめると置いていかれると言うことです。どうすれば良いのか、二つ三つ先のことを考えないと上手くいきませんでした。このことを怠らずやっているので、成長スピードが早いのだと感じました。
このスペインでの経験を活かして、これからも毎日考えて考えて、練習に取り組んでいきたいです。

🔵中島彰宏(アカデミーダイレクター補佐兼U15監督)
今回、プレシーズンの時期に選手2名、指導者2名の受け入れをしてくれたマルベーリャFCの皆様に心よりお礼を申し上げます。参加選手達にとって、言語や文化の壁がある場所でプレーが出来た今回の経験は、今後のサッカー選手としても1人の人間としても大きな成長のきっかけとなったと思います。今回の経験をチームに伝え、チーム、選手全体が成長するよう今後も努めていきます。